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09月29日-07号

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  1. 笠岡市議会 2020-09-29
    09月29日-07号


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    令和 2年  第 6回 9月定例会        令和2年第6回笠岡市議会定例会会議記録(第7号)             令和2年9月29日(火曜日)〇議事日程   午前9時30分開議  日程第1 諸般の報告  日程第2 委員会中間報告  日程第3 委員会審査報告       ・予算決算委員会       議案第74号       ┐       議案第92号       │       議案第80号~議案第82号│(委員長報告・討論・採決)       議案第91号       ┘       ・総務文教委員会       議案第86号┐       請願第 1号┘(委員長報告・質疑・討論・採決)  日程第4 諸議案質疑以下       報告第11号(質疑)       議案第93号・議案第94号(質疑・討論・採決)  日程第5 議員派遣の件  日程第6 常任委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続調査の申し出        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(19名)   1番  坂 本 亮 平 君         2番  桑 田 昌 哲 君   3番  真 鍋 陽 子 君         4番  栗 尾 典 子 君   5番  山 本   聡 君         6番  大 本 邦 光 君   7番  大 山 盛 久 君         8番  齋 藤 一 信 君   9番  東 川 三 郎 君        10番  仁 科 文 秀 君  11番  大 月 隆 司 君        12番  藏 本 隆 文 君  14番  原 田 てつよ 君        15番  妹 尾 博 之 君  16番  森 岡 聰 子 君        17番  山 本 俊 明 君  18番  天 野 喜一郎 君        19番  奥 野 泰 久 君  20番  藤 井 義 明 君        ──────────────────────〇欠席議員(1名)  13番  樋之津 倫 子 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長    小 林 嘉 文 君      副市長   松 浦 良 彦 君  教育長   岡 田 達 也 君      教育委員  東 山 琴 子 君  政策部長  山 岸 雄 一 君      教育部長  井 上 洋 一 君  総務部長  辻 田 尚 史 君      危機管理部長森 山 祐 武 君  健康福祉部長清 水 輝 一 君      市民生活部長森 山 一 成 君  こども部長 中 嶋   徹 君      建設部長  佐 藤 博 之 君  上下水道部長河 相 裕 三 君      産業部長  石 田 輝 宏 君  市民病院管理局長             消防長   松 尾 勝 明 君        水 田 卓 志 君  総務課長  塚 本 真 一 君        ──────────────────────〇事務局職員  局長    長 野 浩 一 君      次長    宮   恭 子 君  議事調査係長長 安 剛 伸 君        ──────────────────────            午前9時30分 開議 ○議長(藤井義明君) おはようございます。 開会に先立ち,去る17日の本会議におきまして,笠岡市教育委員会委員に任命同意されました東山琴子さんから挨拶の申出がありますので,これを許可します。 東山委員,お願いをいたします。            〔教育委員 東山琴子君 登壇〕 ◎教育委員東山琴子君) おはようございます。 9月17日の議会におきまして,教育委員選任の御同意を賜りました東山琴子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。本日は,本会議の貴重なお時間をいただき,誠にありがとうございます。 さて,私たちは今様々な課題に直面しています。とりわけ,コロナ禍という未曽有の状況下で子供たちはもちろん,私たち大人も少なからずストレスを感じていることと思います。しかし,こういった中でも学校教育,生涯学習,社会教育の現場では今できる最善策を考えながら御尽力いただいていることに日々感謝しております。子供たちにとっての大切な学校生活,私たち大人にとっても大切な一日一日をより充実したものにできるようお手伝いできればと思います。そして,笠岡市では学校規模適正化という非常に大きな課題もあります。今,そして未来の子供たちのために,保護者,地域の皆様にも御理解いただける,そういった環境になりますよう,しっかりと保護者という当事者目線で尽力できればと思っております。大変微力ではございますが,笠岡に生まれ育ち,そして笠岡で子育てをしている保護者として,少しでもこの笠岡市に恩返しができるよう,この職責を果たしてまいりたいと思いますので,どうぞ御指導,御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 簡単ではございますが,挨拶とさせていただきます。 ○議長(藤井義明君) 東山委員,ありがとうございました。 暫時休憩します。            午前9時32分 休憩            午前9時32分 再開 ○議長(藤井義明君) 休憩を解いて会議を再開します。 休会中は付託案件等の審査のため委員会をお開きいただきまして,大変お疲れであったと存じます。日程も予定どおり運びまして,いよいよ最終日を迎えることができましたことは,皆様方の御協力によるもので,厚く御礼を申し上げる次第です。 ただいまの出席は19名であります。定数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,タブレットで御確認を願います。 日程に入ります前に,9月17日,議案第74号に対する質疑の際,栗尾典子議員の発言において個人情報に関する部分があり,会議規則第58条の2の規定により,本人から発言取消しの申出がありました。 この際,お諮りします。 この発言取消しの申出を許可することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,栗尾典子議員発言取消しの申出を許可することに決しました。 これより日程に入ります。        ────────────────────── △日程第1 諸般の報告 ○議長(藤井義明君) 日程第1,諸般の報告を行います。 既に配信しておりますとおり,定期監査の結果について及び一般財団法人笠岡総合福祉事業団吸江社経営状況を説明する書類についての報告がありましたので,御報告申し上げます。 これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 以上,諸般の報告を終わります。        ────────────────────── △日程第2 委員会中間報告 ○議長(藤井義明君) 日程第2,委員会中間報告を行います。 議会・行政改革特別委員会に付託中の調査事項について,会議規則第43条第2項の規定により,同委員会から中間報告の申出がありますので,これを許可します。 議会・行政改革特別委員会藏本隆文委員長。            〔議会・行政改革特別委員長 藏本隆文君 登壇〕 ◆議会・行政改革特別委員長藏本隆文君) 議会・行政改革特別委員会より御報告を申し上げます。 当特別委員会は,令和2年4月の市議会議員改選から新たなメンバーで組織され,実施計画進捗状況チェックを行うため,令和2年9月16日に議会・行政改革特別委員会を開催し,慎重審議をしてまいりました。 これらの取組の中で委員から出された要望の意見を一部申し上げますと,行政サービスの質の向上では,人材育成については,年度によって見直しをされていると思うので,計画的に改善していくよう対応願いたい。また,行政改革全体を通してでは,各年度の決算認定に係る予算決算委員会分科会での意見等については,しっかり提案として受け取っていきながら,今後の行政改革の取組として進めていただきたいなどの意見がありました。 今後も引き続き,病院事業及び水道事業をはじめとした様々な事業について,健全かつ持続的な財政健全化及び業務の効率化に取り組むことを基本として,市政運営に取り組んでいただきたいと思います。当特別委員会といたしましても,第8次行政改革大綱に基づいた実施計画進捗状況チェックを行ってまいります。 次に,議会改革につきましては,同じく令和2年4月の市議会議員改選から特別委員会において,前回取組を行った8項目のうち,引き続き課題となった項目と新たに取り組む項目について協議検討し,今後取り組んでいくこととして,令和2年9月25日に議長への申出を行ったところです。特に,議長の所信表明にもあります委員会放送については,議案の審査過程が明確になり,市民の皆様の疑問解決につながることになりますので,ぜひ実現したいと思っております。 今後も,笠岡市議会基本条例に基づいた市民参加による開かれた議会の推進と,二元代表制の下で議員間の自由な討議を重ね,市民に信頼される議会運営に取り組んでいきたいと思っております。議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げまして,議会・行政改革特別委員会からの中間報告とさせていただきます。 ○議長(藤井義明君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 以上で議会・行政改革特別委員会中間報告を終わります。        ────────────────────── △日程第3 委員会審査報告 ○議長(藤井義明君) 日程第3,委員会審査報告を行います。 議案第74号令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第7号)を議題とします。 本議案に対し,予算決算委員会委員長の報告を求めます。 予算決算委員会妹尾博之委員長。            〔予算決算委員長 妹尾博之君 登壇〕 ◆予算決算委員長妹尾博之君) おはようございます。 去る9月17日の本会議におきまして,私ども予算決算委員会に付託されました議案第74号令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第7号)について,その審査結果を御報告をいたします。 当委員会では,付託されました議案につきまして,各分科会での審査を行うことに決定し,18日に総務文教分科会を,23日に厚生産業分科会をそれぞれ副市長をはじめ関係部課長に出席を求め,慎重に審査をいたしました。 分科会では質疑を重視し,討論,採決は行わず,25日に開催した予算決算委員会において各分科会委員長から審査結果の報告を受け,そして採決をいたしました。 このたびの補正予算は,新型コロナウイルス感染症と共存する社会の中で,止まることなく市政の歩みを進めるため,時期的に予算化の必要のある諸事業について編成され,一般会計補正予算額は1億6,741万円の追加により総額295億71万円となり,前年度の9月補正後の予算額に対し26.4%の増となっております。 分科会では,担当部課長から詳細な説明を聴取しながら審査を行いました。 まず,各分科会で出されました質疑,意見等の一部を申し上げます。 総務文教分科会では,本庁周辺駐車場改修事業についてでございます。本庁周辺駐車場改修事業に関する予算については,さきの6月議会の補正予算において本庁正面南側駐車場一般車両用駐車場16区画分を高齢者,妊婦,身体に負担のある方優先の駐車場として整備するものとして計上され,一般車両用駐車場16区画の全てをこれらのスペースと改修するということで,大きな荷物の搬入搬出を伴う業者用車両等が本庁舎入り口周辺に駐車できなくなるとして削除した経緯がございました。 今回の9月補正予算では,執行部より,本庁正面南側駐車場の一部車両用駐車場のうち8区画において,高齢者,妊婦,身体の負担のある方のための思いやりゾーンとして駐車場を整備する事業であるとの説明がございました。現在,本庁舎正面及び南側に各1台分の障害者専用駐車場がございますが,このたびの改修を実施しますと本庁舎の入り口に近い駐車スペース,正面側に2台分,南側に6台分の合わせて8台分が思いやりゾーン駐車スペースとなり,一般車両駐車スペースは半分の8台となります。これに対し,委員からは,16区画から半分になったとはいえ,優先駐車場となると一般車両での来庁者及び業者は駐車しにくくなり,支障はないのか。かえって路上駐車が頻繁に起こる状態にならないのか。現在の駐車場利用状況アンケート等でリサーチし,市民の要望や実情の把握を行わないのか。特に本庁正面駐車場は駐車しにくく,バスの停留所もあり,駐車場への出入りが難しいのでその対策が必要ではないかなどの意見がございました。執行部からは,リサーチはできていないが,日々の巡回で駐車状況を把握しており,口頭で要望もあったとの説明がありました。また,優先駐車場であって専用駐車場ではないので,駐車の制限をするものではない。本庁周辺駐車場については,配慮の必要な方に利用していただくという意識を持っていただくためのものであるとの説明もございました。委員からは,思いやり駐車場にするならば,入り口までの屋根の整備,設置をしたり,駐車スペースをもう少し広くし,止めやすくするというのが思いやりではないのか。今後は電子申請等により直接来庁しなくても手続ができるようにし,来庁することの負担を軽減していくべきではないのか。現在の本庁周辺は手狭であり,庁舎建て替えの問題もあるので,駐車場だけではなく,庁舎全体を検討する計画の中で将来を見詰めて考えていく必要がある。コロナ禍ということもあり,今すぐ計画できないのであればもう少し検討してからでもいいのではないかという意見がございました。 また,救急艇導入事業についてでございますが,この事業は6月補正予算でも計上されていましたが,今回の9月補正では笠岡諸島救急艇として新造船の実施設計には島民の意見を取り入れていただきたい。夜間運航,職員の勤務体制等の問題に対し,島民の安全・安心が担保できる運行計画を作成し,一日も早く島民の不安を解消していただける救急艇の運行ができるようお願いをし,笠岡の離島の生活の維持振興に努めていただきたいとの要望がございましたことを申し添えます。 次に,厚生産業分科会では,まず中山間地農業ルネッサンス推進事業について,執行部から,笠岡諸島の各島の農産物や加工品について,国の事業を活用し,陸地部の拠点施設を整備し,販売促進を進めるための備品購入等を行うとの説明がございました。これに対して,委員からは,小林市政になってからこれまでの一例として,北木島で計画されていた駅伝大会では予算の議決前からその事業を進めていたということで,予算案が否決になった経緯があります。今回も同様の状況として謝罪があったが,これら過去の否決になった事案の経緯を踏まえず,今回も同じように事業に着手していることについて,過去の反省を顧みられていないという意見や,冷凍冷蔵については,今回提出された仕様ではなくもっと使い勝手のよいプレハブ冷蔵庫,冷凍庫のほうがよいのではないか。今は冷蔵庫が1坪クラスで35万円,2坪クラスで40万円ほどであるという意見,またこの計画に関わるイベント内容,冷蔵庫の機種や見積書など資料が何もない中でどう審査,判断するのか。計画書類がなぜ予算説明のときに出てこなかったのか。そういう予算計上をすること自体がどうなっているのかなどの意見がありました。 次に,ラジコン草刈り機導入事業でございますが,この事業は,さきの6月議会の補正予算において,大型の機種ではなく再度カタログ等を比較検討していただきたい。また,県が草刈り機に対して検討している補助金の動向を見るべきであるとして削除した経緯があります。 今回の9月補正では,草刈り機デモンストレーション農業委員の希望を踏まえてキャタピラー式ラジコン式草刈り機を改めて購入したいとの説明がございました。これに対して委員からは,今回はため池の草刈りをするとの説明があったが,本来ため池は建設部の管理であり,当面機械の管理は産業部預かりということだが,ため池の管理をしたいのか休耕地を改修したいのか,執行部はどういう認識で議会に説明しようとしたのか。当然ため池の管理は産業部とはなっていない。休耕地の改修をするということであるならば,笠岡市内の休耕地が幾つあり,その平米数が幾らあるのか,あるいは休耕地をどのようにして改修をしていくのかというような計画を出すのが本来あるべき姿ではないのか。他市でも持っていないような高額な草刈り機を購入するのなら,その説明があってもしかるべきであるとの意見や,6月議会において同じ提案がされたが,重量もあり一般的でないことから直前までコンパクトな型で考えていた内容をデモンストレーションでの数人の声で簡単に覆したことは理解できない。議会の調査研究における意見をどのように考えているのかという意見,またなぜコンパクトな型を削除し,その機種1本にしたのか。多くの市民に使い勝手のよいコンパクトな機種の購入を優先すべきではないのかなどの意見がありました。 これらの審査の過程で出されました意見等については,今後の行政運営等に生かしていただきたいと思います。 こうして,25日の予算決算委員会では,総務文教分科会及び厚生産業分科会での意見に基づき,第2款総務費本庁周辺駐車場改修事業に関する128万円,第6款農林水産業費の中山間地農業ルネッサンス推進事業に関する200万円及びラジコン草刈り機導入事業に関する355万円の補正を削除する修正案について審査し,採決の結果,修正案を賛成多数で可決し,続いて,修正部分を除く原案についても賛成多数で可決をいたしました。 以上のことから,審査結果はお手元の審査報告書にありますとおり,修正可決すべきものであると決定した次第であります。 今回の補正予算では,事業の進め方に関して過去の反省が生かされることなく同じように繰り返されて否決に至った事案や,さきの6月補正予算で計上され,否決された事案が十分に精査されないまま再び計上されるなど,予算の成立や事業への取組に大きな支障が生じていることは大変残念でなりません。地方自治体として,いまだ終息が見えない新型コロナウイルス感染症対策にしっかりと取り組み,安全で安心な市民生活を築いていくためにも,事業の優先度,必要性などをしっかり精査をしていただき,説明責任を果たしていただくよう強く要望しまして,予算決算委員会からの報告といたします。 以上です。 ○議長(藤井義明君) 質疑は省略します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 栗尾議員。 ◆4番(栗尾典子君) 失礼します。あえて賛成討論をさせていただきます。 救急艇導入についてです。私は幼い頃から島へ海水浴に行き,学生時代にはキャンプに参りました。この美しい島を誇りに持つ笠岡に生まれ,育ちました。その島で現在生活をし,そして島を守ってくださる島民の方々の緊急時の救急体制を考えるときに,その救急体制の充実は本当に必要だと心から思っております。私は今笠岡市民であるとともに,こうして笠岡市議会議員という立場を与えていただいております。笠岡の全市民が公平,公正に安心・安全であるかを考えて議決に臨まなければならない立場です。今回の救急艇導入について,私は3つの疑問を持っています。 まず1つ目は,組合議会との調整です。 御承知のとおり,笠岡地区消防組合は2市1町の組合で構成されています。笠岡市が船を導入し,そして船長を雇う,そこまでは納得します。しかし,職員はこの組合の職員を使って運行をしなければならないわけです。救急艇導入後の消防署員の負担はないと消防長はおっしゃいました。しかし,素人ながら考えます。島から119番がありました。救急車に乗って港まで行くんだろうか,港に空っぽの救急車を置いて救急艇で島へ向かうんだろうか。今,渡船業の方たちが救急搬送をしてくださっている,それはお仕事の途中に緊急に迎えに行って来てくださる。それを考えれば,当然時間的な配分はたくさん職員に課されるわけです。現在でも救急搬送が多いため,職員の雇用が厳しく,予定より前倒しをして雇用を増やしているとお聞きしています。まずは,副管理者の首長の皆さんにしっかりとお話をして,了承を得て,そしてこの事業を進めていく,これが順番ではないかと私は疑問に思っています。 2つ目の疑問は,船長の問題です。 消防長は,3人の船長を雇って24時間体制ですと言われました。1人8時間,3交代で24時間,365日戦えますか。船長に職員を使うことはならないと副管理者から言われているとの御答弁がありました。しかし,その一方で,いずれは免許を持っている職員が船長になれればいいんだけどなあという声もお聞きしました。船をよく利用する島民や,そして船を持って,また船を運転される方々は声をそろえて言われます。救急艇の運転,そんなのプロじゃないと絶対に無理だと言われます。霧,風,雷,長年乗っていても何よりも夜は絶対に無理だと口をそろえて言われます。だからこそ,今,笠岡の海を知り尽くした渡船業の方々に救急患者の搬送をお願いしてるのではないですか。救急艇を配備して365日,24時間体制で行うとすれば,最低でも五,六人の船長の確保が必要だと思います。妹尾議員も言われていましたが,試算で3,000万円以上年間の人件費が必要となると,そのように言われていました。これでいいと言われたからと消防長は言われます。 市長をはじめ執行部救急艇が絶対で,救急艇があれば安心・安全が守られると口をそろえて島のみんなが言うんだというふうにいつも言われます。しかし,私が聞いているのは違います。救急艇は二の次です。とにかく救急体制を整えてほしい,充実してほしい,そういったことはお聞きしています。つまり,私なりに理解しました。渡船業の方々の苦労をしっかり見てあげてほしい。しっかりとした保障をしてあげてほしい。そういうことではないかと思います。さらに,私たち島民は渡船業の船長さんなら命を預けることができる,しかし信頼できない人では命を預けて救急艇に乗ることはできないともおっしゃっています。 そして,3つ目です。議会と執行部との信頼関係です。 当初,6月議会で私たち議員執行部から一番最後に運行表を見せられて,夜の運行はしない,救急艇は夜は走らないと私たちは理解しました。そして,副管理者である首長さんたちも夜の救急艇は運行しないと理解されました。しかし,最終日終了後のその日の市長会見において,いえいえ,違います,24時間救急艇は動きます,夜救急艇は渡船業の船長さんに動かしてもらうので,24時間動くんですよとの説明がありました。さらに,今回の9月議会では,3人の船長さんを雇って24時間体制で対応する,それが運行計画だと発言されました。どれが本当ですか。私たちは何を信頼すればいいんですか。どの話が本当なんでしょうか。 副市長は,副管理者の首長さんには前回我々のつくった運行計画で御理解をいただいており,その方向で話を進めておりますと先日御答弁をいただきました。つまり,それは6月の議会で言われた夜間は運行しないとの認識を持たれているということです。これは確認させていただきました。おかしくないですか。話が違います。私たち議員は,私たち議会は,どの話を信じればいいんですか。しかしながら,副市長はこう言われました。救急艇導入ということで話はついております。正副管理者会議でもオーケーでありますし,副管理者同士の中でも決まっております。さらに,運行体制はできています。救急体制もできていますとおっしゃいました。 そして,何より重要なのはここです。副市長は議会との信頼,合意が最も大切ですともおっしゃられています。たくさんの疑問,不安,本当にこのままこの事業を進めて,島の安心・安全は守られるんでしょうか。本当に大丈夫ですか。信頼と合意,私たち議会,いえ私はです。私は執行部との信頼関係を築きたい。そうしなければこの笠岡がよくなるとは思えません。副市長の大丈夫ですと,その言葉に敬意を表し,信頼関係を結ぶために,今回の基本設計に係る救急艇導入事業に賛成をさせていただきます。絶対に島の安心を確立できるようによろしくお願いをいたします。 ○議長(藤井義明君) ほかに御意見はありませんか。 奥野議員。            〔19番 奥野泰久君 登壇〕
    ◆19番(奥野泰久君) 失礼いたします。本議案につきましては,賛成の立場で討論をいたします。 私は本議案につきましては,いささか万般の賛成ということではございません。最近農業従事者の高齢によって,今回ラジコンの草刈り機という御配慮をいただいた点について,いわゆる予算の削減,削除,こういうことでございまして,このことについては甚だ非常に心配であったわけでございますが,さらにそれを上回る今回の,先ほど御意見がございました救急艇の問題,これは必ずしも通さなければならないという私の信念の下に,賛成に回ったわけでございます。私は離島で育ちまして,その間多くの離島で救急艇があればこの命は助かった,そういう事案に多く接しております。そういうことから,本議案については,甚だ心ながら最終的に賛成という立場に回ったわけでございまして,次にはラジコン等につきましては議会の皆さんが賛成するような形で出していただきたい,そのようなことをお願いを申し上げまして,意見を閉じます。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) ほかにございませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第74号を採決します。 お諮りします。 本案に対する予算決算委員長の報告は修正可決すべきでありますので,まず委員長提案の修正について起立により採決を行います。 予算決算委員長の修正案に賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,修正案は可決されました。 次に,修正された部分を除く原案について採決します。 お諮りします。 本議案に対する予算決算委員長の報告は修正部分を除くその他の部分は原案のとおり可決すべきとするものであります。予算決算委員長の報告のとおり修正部分を除くその他の部分は原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,修正議決した部分を除くその他の部分は原案のとおり可決されました。 議案第92号令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第8号)を議題とします。 本案に対し,予算決算委員会委員長の報告を求めます。 予算決算委員会妹尾博之委員長。            〔予算決算委員長 妹尾博之君 登壇〕 ◆予算決算委員長妹尾博之君) 去る9月17日の本会議におきまして,私ども予算決算委員会に付託されました議案第92号令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第8号)について,その審査結果を御報告をいたします。 審査のための委員会は,いずれも議場において開催し,17日の本会議終了後に市長はじめ関係部課長の出席を求め,質疑までを行った後,25日に討論,採決を行い,慎重に審査をいたしました。 このたびの補正予算は,新型コロナウイルス感染症対策として,岡山県が小学校6年生までの児童に対しインフルエンザワクチン接種を無償で実施することに併せ,笠岡市独自施策として,経済的にも社会的にも弱い立場にある方々に対して支援を行うために編成をしたものでありました。補正額は1,458万円で,予算総額は295億1,529万円となります。 25日の予算決算委員会では,議案第74号令和2年度笠岡市一般会計補正予算(第7号)を修正可決すべきと決定したため,議案第92号においても整合性を取るために,総務費と農林水産費の額を修正した案を調整し,審査の結果,修正案を賛成多数で可決をいたしました。 修正部分を除く原案についても賛成多数で可決をいたしました。 以上のことから,審査結果はお手元の審査報告書のとおり,修正可決すべきものと決定をいたしました。 以上をもちまして予算決算委員会の報告といたします。 ○議長(藤井義明君) 質疑は省略します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第92号を採決します。 お諮りします。 本案に対する予算決算委員長の報告は修正可決すべきでありますので,まず委員長提案の修正について起立により採決します。 予算決算委員長の修正案に賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,修正案は可決されました。 次に,修正された部分を除く原案について採決します。 お諮りします。 本案に対する予算決算委員長の報告は修正部分を除くその他の部分は原案のとおり可決すべきとするものであります。予算決算委員長の報告のとおり修正部分を除くその他の部分は原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,修正議決した部分を除くその他の部分は原案のとおり可決されました。 お諮りします。 ただいま議案第74号及び議案第92号が修正議決されましたが,その条項,字句,数字その他の整理を要するものにつきましては,その整理を議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,条項,字句,数字その他の整理は議長に委任することに決定をいたしました。 議案第80号令和元年度笠岡市水道事業会計の剰余金処分及び決算認定についてから議案第82号令和元年度笠岡市病院事業会計の決算認定について及び議案第91号令和元年度笠岡市一般会計歳入歳出決算ほか8件の決算認定についてまでの4議案を一括議題とします。 4議案に対し,予算決算委員会委員長の報告を求めます。 予算決算委員会妹尾博之委員長。            〔予算決算委員長 妹尾博之君 登壇〕 ◆予算決算委員長妹尾博之君) 議案第80号,議案第81号,議案第82号及び議案第91号の4議案を一括して報告をいたします。 まず,議案第80号令和元年度笠岡市水道事業会計の剰余金処分及び決算認定についての委員会審査結果を報告をいたします。 去る9月17日の本会議におきまして,予算決算委員会に付託された後,審査に係る厚生産業分科会を9月23日に開催し,執行部からは副市長をはじめ担当部課長,また監査委員にも出席を願い,審査を行いました。 担当課長から事業決算報告について説明を聞き,その後決算審査意見書を参考に慎重審査をし,適正な執行が行われていることを確認をいたしました。さらに,分科会の審査の結果について,9月25日に開催された予算決算委員会で報告をいただきました。 委員からは,特段の質疑,意見等はありませんでした。 以上,笠岡市水道事業会計の剰余金処分及び決算認定については,全会一致をもちまして原案のとおり可決及び認定すべきものと決定をいたしました。 続きまして,議案第81号令和元年度笠岡市下水道事業会計の剰余金処分及び決算認定についての委員会審査結果を報告をいたします。 審査に関しては,担当課長から事業決算報告について説明をいただき,その後決算審査意見書を参考に慎重審査し,適正な執行が行われていることを確認をいたしました。さらに,分科会の審査結果について,9月25日に開催された予算決算委員会で報告をいただきました。 委員からは,特段の質疑,意見はありませんでした。 以上で笠岡市下水道事業会計の剰余金処分及び決算認定については,全会一致をもちまして原案のとおり可決及び認定すべきものと決定をいたしました。 続きまして,議案第82号令和元年度笠岡市病院事業会計の決算認定についての委員会審査結果を報告いたします。 審査に関しては,担当課長から事業決算報告について説明を聞き,その後決算審査意見書を参考に慎重審査し,適正な執行が行われているとの確認をいたしました。さらに,分科会の審査結果について,9月25日に開催された予算決算委員会で報告をいただきました。 委員からは,特段の質疑,意見等はありませんでした。 以上,笠岡市病院事業会計の決算認定について,全会一致をもちまして原案のとおり認定すべきものと決定をいたしました。 最後に,議案第91号令和元年度笠岡市一般会計歳入歳出決算ほか8件の決算認定についての委員会審査結果を報告をいたします。 去る9月17日の本会議におきまして,予算決算委員会に付託され,審査に関わる分科会として9月18日に総務文教分科会,23日に厚生産業分科会を開催し,執行部からは副市長をはじめ担当部課長,また監査委員にも出席を願い,審査を行いました。 この審査認定については,所管する分科会で詳細な審査を行い,その結果を9月25日に開催された予算決算委員会で各分科会委員長に報告をいただき,要望事項の取りまとめを行いました。昨年と同様,予算決算分科会を本会議で開催し,それぞれの分科会の審査に当たりました。決算説明書を中心に費用対効果の面から,特に事業効果に重点を置いて説明を求め,予算の執行が適正かつ効率的に行われているかどうか,また施策の事業の目的がどれくらい達成されているのか,市民サービスや福祉向上にどれほど貢献したかなどの視点から,慎重に審査をいたしました。 委員会においては,全会一致により8件の要望事項を付して認定するものと決定をいたしました。審査の過程で各分科会委員から要望,意見が出されており,執行部から善処を約束された事項もございますが,ここでは最終的に委員会として取りまとめた8件を要望事項といたしましたので,御報告を申し上げます。 なお,執行部におかれましては,私ども予算決算委員会の要望事項を真摯に受け止め,来年度の予算編成に生かしていただきますようお願いをいたします。 歳入については,特段の要望はございませんでした。 歳出については,総務文教分科会から順に報告をさせていただきます。 総務文教分科会の要望事項は4件あります。 1点目は,定住促進事業の定住促進PR事業についてでございます。 笠岡市の認知度アップやイメージにつながるシティプロモーションについては,ポスター等への有名人の起用や人気のあるコラボ企画イベントの開催等,一過性のものにならないようにすること。また,他の自治体にはない笠岡らしい企画,他のイベント企画との連携等を考慮した効果的な事業にすること。 2点目は,白石港浮き桟橋等整備事業についてでございます。 離島振興事業として,島の玄関口となる港の整備については,離島への航路の手段として一般の船舶も着岸できる施設の整備など,笠岡諸島の各島への受入れ体制を整え,日本遺産をはじめとする観光振興につながる事業になるようにすること。 3点目は,環境調査測定事業についてでございます。 定期的な測定監視により生活環境の改善を図っていることを,基準を超えた場合の緊急情報のメールだけではなく,市民への安心・安全のため,調査測定情報を数値で見える化して定期的に情報提供すること。 4点目は,図書館運営事業,郷土館運営事業,カブトガニ博物館運営事業,竹喬美術館運営事業等生涯学習課の文化施設に関する事業についてでございます。 点在する文化施設の連携を図り,各館の企画事業が効果的に展開できるようにすること。また,予算や館内のスペース等制限があると思うが,限られた空間を工夫し,来館者の居心地よい場所を提供し,市民パスポートなどの入館料等を考慮し,広い年代に受け入れられる親しみある施設にすること。 次に,厚生産業分科会の関連の4件を報告をいたします。 1件は,ふるさと納税推進事業についてでございます。 ふるさと納税をしてくれた方のリピーターを把握し,丁寧な対応をすることによる納税者の確保を図るとともに,出品者の安定的な生産につなげるよう努力をすること。 2点目は,避難行動要支援者管理システム運用事業についてでございます。 災害時に避難する際,支援が必要な方の把握については,自主防災組織から情報提供をしていただき,漏れのない避難ができるように努めること。また,各地区の利用可能な介護施設等の情報提供等を平時のうちに整備すること。 3点目は,健康づくり事業についてでございます。 健康づくり事業による体力増強,介護予防の効果や財政効果を市民と共有し,施策を進めていくこと。また,まちづくり協議会等によるいい意味での地域間競争をしていただくためにも,賞金などの予備編成も視野に入れること。 4点目は,かさおかブランド育成事業についてでございます。 果樹栽培などにおいては,昔から培われている技術を生かし,生産性,利益率の高い品種に地域が連携して取り組み,市場に対応できる量と高品質なかさおかブランドを増やし,地域がもうかる施策を進めること。 以上,申し上げましたが,今後の行政運営に十分反映していただきますよう重ねてお願いをし,委員長報告といたします。 ○議長(藤井義明君) 質疑は省略します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第80号から議案第82号及び議案第91号までの4議案を採決します。 4議案に対する委員長報告は議案第80号及び議案第81号は原案のとおり可決及び認定すべき,議案第82号及び議案第91号は原案のとおり認定すべきであります。委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,4議案は委員長の報告のとおり議案第80号及び議案第81号は原案のとおり可決及び認定,議案第82号及び議案第91号は原案のとおり認定と決定しました。 議案第86号笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例についてを議題とします。 本議案に対し,総務文教委員会委員長の報告を求めます。 総務文教委員会,大月隆司委員長。            〔総務文教委員長 大月隆司君 登壇〕 ◆総務文教委員長(大月隆司君) 去る9月17日開催の本会議におきまして,私ども総務文教委員会に付託されました議案第86号笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例についての審査結果について御報告をいたします。 審査結果は,お手元の審査報告書のとおり,原案を否決すべきものということでございます。 それでは,審査の経過を申し上げます。 議案第86号の審査に係る委員会は,9月18日,議場において委員出席の下,執行部からは副市長はじめ関係部課長の出席を求め,開催をいたしました。 執行部からは,ごみ処理に係る市民の経費負担として現在の一定量を無料とする超過従量制から1リットルあたり1円とする単純従量制に変更し,指定ごみ袋を有料化し,またごみ袋の種類を変更することによりごみ減量化の推進を図ることを目的としているとの説明がございました。 この条例の改正につきましては,平成26年度の笠岡市廃棄物減量等推進審議会の答申により,過去に3度の条例改正の議案の上程がありましたが,いずれも否決となっております。今回においても,市内での報告会,説明会,出前講座,ごみ袋の配布枚数の見直し等を行ったものの,超過従量制では減量化になかなかつながらないため単純従量制に移行させたいというものでございました。 また,単純従量制移行によるごみの10%削減の試算とともに,それに伴うごみ袋購入の市民負担,有料ごみ袋の販売収入,ごみ袋配送委託料等の削減費用等の試算をもって説明していただきました。同時に,ごみ減量化のための施策の見直しとして,ごみ収集施設設置費補助金の上限の見直し,生ごみ処理容器購入補助制度の上限の見直し,資源回収推進団体報奨金の報奨金単価の引上げ,紙おむつ使用者への無料ごみ袋の支給枚数の見直し,環境教育等に対する子供たちへの学習教材等への支援といった施策案も提示していただきました。また,ごみ処理に係る市民の1人当たりの経費が1万2,000円,施設の修理があれば1万4,000円,これに老朽化した施設の建設費が加わり,1万6,000円から1万7,000円になるといったことも示されました。 しかしながら,委員からは,そもそも目的はごみの有料化ではなくごみの減量化なのであり,現状の超過従量制の中でごみステーションでの分別収集や回収の方法等まだ検討できることがあるのではないか。生ごみ処理容器の購入補助制度があっても普及ができていないのではないか。家庭ごみだけではなく事業ごみについても問題があり,企業に責任を持ってもらう必要があるのではないかとの意見がございました。執行部からは,分別のためのごみステーションについては設置場所の問題等があるが,より分別しやすいステーションを考えたい。ごみ処理容器についてはモニター制度や活用による実績等を提示し,身近な形で普及できるよう努めたい。事業所のごみの増加が全体の増加につながっていることから,事業所の増加もあるが一般廃棄物の処理に関しては事業所ごみ減量化連絡協議会の中で減量の情報提供を行い,減量化計画,分別の徹底を図りたいとの回答をいただきました。 また,委員から,本来ごみ処理は自治体が責任を持って行う事業であり,市民に負担を求めることが前提ではなく,市民に負担を求めずにできる方法を考えるべきである。また,お金さえ出せばごみ処理してもらえるとして必ずしも減量につながらない場合もあるとの意見がございました。執行部からは,ごみ袋の有料化はごみ減量化に協力していただくインセンティブにすぎないが,全国の自治体が単純従量制を導入しているのはある程度の負担をお願いすることでごみ減量化に効果があり,経費削減できるためである。将来の地球環境を守る責務があり,協力をお願いしたい。廃棄物処理に関しては,市には適正な処理を行う努力義務が,市民には協力義務があり,市民の公平な負担をお願いしたい。そもそも超過従量制には不公平感があるとの回答がございました。委員からは,市民にごみの分別をより促し,ごみを減量化するため単純従量制は有効であると思うが,同時にごみの出し方のモラルの問題への市の対応や現在のごみ袋が無駄にならないように移行するまでの利用,交換等の方針を出していただきたいとの意見もございましたが,市民に対して負担を求める前に事業所に対する負担が先ではないか。単純従量制に併せて行おうとして様々な施策を提示いただいたが,現在の超過従量制の中でもできる施策であり,ごみ減量化に有効ではないか。指定ごみ袋導入時のようなごみステーションでの分別指導が必要ではないか等の意見がございました。 また,現在のコロナ禍の状況下で水道料金の引下げ,様々な事業の支援や減免等の施策を行っている中,ごみに関しては市民に負担を求めるのはいかがなものかといった意見がございました。 採決の結果,お手元の審査報告書のとおり,賛成者少数により原案を否決すべきものと決定したものでございます。 以上,簡単ではございますが,委員会審査報告といたします。 ○議長(藤井義明君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 大山議員。            〔7番 大山盛久君 登壇〕 ◆7番(大山盛久君) おはようございます。 私は,議案第86号笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例について,委員長報告に反対の立場で討論いたします。 ごみ袋の有料化に賛成の理由を説明いたします。 住民票を基にごみ袋は配付されていますが,近年世帯分離をする家族が増え,世帯によっては3人家族が1人世帯と2人世帯に分けているためごみ袋の1人用,2人用が2セット配られるなど,少しずつ多めにごみ袋が配付されています。また,袋を配布されてからすぐに施設に入る高齢者の例があるなど,配付枚数への不公平感と配付の無駄が年々顕著になってきています。 有料化の効果として,過去に有料化した岡山市,井原市ではごみの量が約2割減少したと明言されています。有料化することで現在シルバー人材センターに支払っている年間600万円近い配達料が不要となり,多めに作っているごみ袋の製作経費と合わせると1,000万円近くが削減できます。また,この減量化が進めば,里庄清掃工場処理負担金,最終処分場負担金など,1,000万円単位で経費負担が削減でき,笠岡市の負担が軽くなるとともに,市民福祉向上にお金を回すことができます。削減ができたお金は,生ごみ処理機購入補助制度の充実,高齢者の参加によるごみ収集施設の拡充,働く人々が願う常設のごみ施設設置など,さらに市民が求める施策の実現が確実に可能となります。 平成28年度から実施してきた市民へ向けた説明会では,ごみ袋の有料化について,賛成とどちらかといえば賛成を足して約69%の人が賛成でした。レジ袋の有料化も制度化されて,一般市民も含め自分たちが出すごみについての意識は年々高まっています。有料化にした場合でも,2人から3人の家庭でごみ袋代は年間でも1,500円から1,800円程度と負担は限定的で,出すごみを減らすことでさらに減額が可能です。ごみ袋は1リットル1円,30リットルでは30円となりますが,制度が定着すると今後1枚20円,1枚15円と安くすることができます。他の市町村では既に実現しています。 この制度の導入に当たって,ごみ袋はスーパー,ホームセンターなどのほかに地域のまちづくり協議会での取扱いも可能です。そうなれば,今よりはごみ減量化に向けた地域を挙げての取組や高齢者,障害者の見守り,協議会によるごみ袋の配布,勉強会などができます。 自然環境の破壊が叫ばれ,レジ袋の有料化,プラスチックによる海洋汚染など厳しい現実があります。ごみ袋が有料となることで,ごみ問題について考え,自分のこととして,毎日のごみを減らす生活が日常化する大きなきっかけになると考えています。 以上,議案第86号笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例に賛成し,委員長報告に反対します。ありがとうございました。 ○議長(藤井義明君) ほかに御意見はありませんか。 藏本議員。            〔12番 藏本隆文君 登壇〕 ◆12番(藏本隆文君) 先ほどの議案第86号笠岡市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例について,委員長報告に賛成の立場で討論いたします。 先ほどの委員長報告におきまして,執行部の主張と議会の主張の最も食い違っている点は,執行部は,ごみ袋を有料化すれば全てが解決できると考えられているように思えます。それに対し,議会は,ごみの減量に対し様々な提言をし,市民力を信じている点にあります。執行部は,他の自治体でごみ袋を有料化したらすぐにごみの減量の結果が出てくるように主張しておりますが,何もなくて有料化を始めたら減量効果が出るのは当然のことです。しかし,笠岡市は,市民の協力体制を信じて一定量を無料とする超過従量制を選択し,その後分別収集を細分化してごみの減量につなげたわけです。 現在のごみの1人当たりの排出量が他の市,町と比較して多いのかという点におきましては,有料化していても笠岡市より多い自治体はございます。現在掲げている目標値を達成するには,可燃ごみの水切りや分別のもう少しの努力で達成できるものであります。委員長報告にありますように,ごみ収集は自治体の義務であり,有料化については国も認めておりますが,積極的に進めているものではございません。有料化は最終手段として使うものであり,ある意味市民に対するペナルティーのシステムであるともいえます。また,全国自治体で3割以上がまだ無料化のままでございます。このたびの委員会の決定は,コロナ対策,そして購入する店がない地域,そして高齢者,子育て世代への配慮とも言えます。 私は,市長が水道料金の値下げにあれほどこだわっているのに,ここで負担増を打ち出そうとする真意が理解できません。だんだん無料化が少なくなっている中で,市民と協力して減量化に努め,無料配布を維持することの尊さ,他市にない市民サービスは定住促進にも一役買うものであると私はずっと言い続けております。 また,地球環境をいうなら,香川県三豊市で行われているトンネルコンポスト方式を進めていけば,焼却場も必要なく,ごみによるCO2の排出もゼロにすることができますし,ごみが燃料として加工,販売ができ,燃えるものなら分別の必要性もなくなることを担当部長にも伝えてあります。高額な焼却場を造らなくても,安価な建設費で維持コストもほとんどかからないものにも目を向け,焼却場建設計画を切り替える決断をしてもよいのではないかと私は思っております。これについては,民間企業もやりたいというオファーも耳にいたしております。そうなれば,建設費そのものも必要なくなります。これが実現すれば最高なのでございますが,取りあえずは市長もこだわる視点を変え,市民を信じ,市民と一体となって減量化に取り組めば,すぐにでも達成できる目標値です。このような理由で委員長報告を支持いたします。皆様の御賛同をお願いいたしまして終わります。 ○議長(藤井義明君) ほかに御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第86号を採決します。 お諮りします。 本案に対する総務文教委員長の報告は原案を否決すべきであります。総務文教委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,本案は総務文教委員長の報告のとおり原案は否決されました。 請願第1号「日本政府に核兵器禁止条約の調印・批准を求める」意見書採択を求める請願を議題とします。 本請願に対し,総務文教委員会委員長の報告を求めます。 総務文教委員長,大月隆司委員長。            〔総務文教委員長 大月隆司君 登壇〕 ◆総務文教委員長(大月隆司君) 去る6月19日に開催の6月の本会議におきまして,私ども総務文教委員会に付託されました請願第1号「日本政府に核兵器禁止条約の調印・批准を求める」意見書採択を求める請願の審査結果を御報告いたします。審査結果は,お手元の審査報告書のとおり不採択すべきものでございます。 それでは,審査の経過を申し上げます。 請願第1号につきましては,6月22日,7月14日,総務文教委員会において継続審査となり,改めて議場において9月18日に委員会を開催し,委員出席の下審査を行いました。 紹介議員からは,破壊的な結果をもたらす非人道的な核兵器が国連憲章,国際法等に反するものであるとして,条例においては核兵器によるあらゆる活動を禁止し,核兵器完全廃絶を示している。広島,長崎への原爆投下という核の惨禍を体験し,戦争放棄の憲法を持つ日本は,核兵器禁止条約への調印,批准を行うことが強く求められているとして,請願に対する説明がございました。 また,請願者からも,母親の悲惨な被爆体験,被爆2世の自身の身体的影響への精神的苦痛,被爆4世である孫が被爆1世になるかもしれない将来への不安を語っていただき,核兵器禁止条約への調印,批准を求める請願への思いを述べていただきました。 委員からは,採択する意見として,核兵器に限定して考えれば採択もしたかもしれないが,原子力発電等を考慮する必要がある。国連がつくった条約であり,被爆国である日本が調印,批准していないことはいかがなものかという意見がある中で,核の傘下にある日本の状況や外交上の問題等を考えると調印,批准は難しいのではないか。個人や市の段階で判断するには大きな問題であるとする不採択の意見がございました。その後,採決を行い,賛成少数で不採択とすべきものと決したものでございます。 以上,簡単ではございますが,委員会審査報告といたします。 ○議長(藤井義明君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 真鍋議員。            〔3番 真鍋陽子君 登壇〕 ◆3番(真鍋陽子君) 私は「日本政府に核兵器禁止条約の調印・批准を求める」意見書採択を求める請願第1号について,委員長報告に反対の立場で討論をいたします。 先日,核禁止条約批准国が増えました。45か国目はマルタです。マルタのバルトロ外相は,「核不拡散と世界的な軍縮は全ての人々と次の世代に,より安全な未来を保障する上で極めて重要であり,今回の条約批准はそれに向けたマルタの揺るぎない誓約を証明するものだ」というメッセージを語られています。条約発効に必要な批准国数は50か国まであと5か国に迫ってきました。核兵器禁止条約の批准国に国連の常任理事国が入っていないこと,日本はアメリカの核の傘の下にあること,そういった懸念があることは確かに否めません。けれど,あえて反対討論をいたします。 既に批准している南アフリカは,かつて核兵器を保有し,実際に原爆を持っていたのですが,1990年代に入り,アパルトヘイトをやめることを決めたのと同時期に,持っていた核も廃棄したと発表。その後国際的な検証を受け入れ,実際に持っていないことが確認されています。先日,9月21日には,アメリカの核の傘に安全保障を依存する日韓や欧州などの同盟国の元首脳や元閣僚56人が核兵器禁止条約の指示を表明し,自国の指導者に条約参加を求める連盟の公開書簡を発表いたしました。公開書簡では,同盟国が堅持する核抑止論が核兵器で安全保障を強化するという危険で間違った信念であることを警告,全ての指導者は1945年の恐怖を二度と繰り返さないよう今すぐ行動しなくてはならないと訴えています。核兵器は,ほかの様々な兵器とは全く異なる存在です。理由は,桁違いの破壊力,そして爆発後にも残る放射能の影響にあります。その爆風,熱線,放射能の影響は長期にわたって人間の体をむしばみ,そして次世代もずっと苦しめていきます。 笠岡市は,昭和60年3月23日に笠岡市非核平和都市宣言を行い,毎年笠岡市非核平和都市宣言啓発実行委員会を中心に非核平和の取組と核戦争阻止,核兵器廃絶の決意を市内外に示しています。そして,毎年小北中を含む笠岡市内中学校に通われている中学2年生は,戦争の悲惨さや原子爆弾の恐ろしさを学ぶことを通して平和な世の中の実現に向け,考え,行動できる態度を育成するという目的の下平和学習を行い,平和記念公園,広島平和記念資料館を訪れています。この平和学習がコロナの影響でどうなっているのか,私は市内の全中学校にお電話をさせてもらい,お聞きいたしました。今年は平和学習を実施しないという学校も一部ありましたが,その多くでは資料館に行けなくとも何らかの形で平和学習や核の脅威について学ばれていました。反対されている方々も,核兵器は決して使ってはいけないと御理解されていること,その上で苦渋の決断として判断をされていることはもちろん十分理解をしております。ですが,笠岡市内子供たちが核兵器について学び,核の脅威に真剣に向き合っているまさに今,少しのお時間をいただいて再考していただきたい。その思いで反対討論をいたしております。 核禁止条約への署名,批准,参加を日本政府に求める意見書に関して,岡山県内では18市町村で,近隣では井原市議会,里庄町議会,また倉敷市議会でも既に採択されています。皆様,子供たちの未来,今まさに平和学習,核について学んでいるその子供たちの未来のために,意見書の採択を再度考え直していただけないでしょうか。どうぞ皆様,御賛同をよろしくお願いいたします。 ○議長(藤井義明君) ほかに御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより請願第1号を採決します。 お諮りします。 本請願に対する総務文教委員長の報告は不採択とすべきであります。総務文教委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。            〔賛成者起立〕 ○議長(藤井義明君) 起立多数であります。よって,本案は総務文教委員長の報告のとおり不採択と決定しました。        ────────────────────── △日程第4 諸議案質疑以下 ○議長(藤井義明君) 日程第4,諸議案質疑以下を行います。 報告第11号市長の専決処分した損害賠償額の決定についてを議題とします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 以上,報告を終わります。 議案第93号動産の買い入れについてを議題とします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております議案第93号は,会議規則第35条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,議案第93号は委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第93号を採決します。 お諮りします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決されました。 議案第94号損害賠償の額を定めることについてを議題とします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 御質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております議案第94号は,会議規則第35条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,議案第94号は委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 討論を終結します。 これより議案第94号を採決します。 お諮りします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決されました。        ────────────────────── △日程第5 議員派遣の件 ○議長(藤井義明君) 日程第5,議員派遣の件を議題とします。 地方自治法第100条第13項及び会議規則第110条の規定により,議員派遣につきましてはお手元にあります一覧表のとおり派遣しますので,御報告いたします。        ────────────────────── △日程第6 常任委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続調査の申し出 ○議長(藤井義明君) 日程第6,常任委員会及び議会運営委員会の閉会中の継続調査の申し出を議題とします。 各常任委員長及び議会運営委員長から,現在委員会において調査中の事件について,会議規則第68条の3の規定により,閉会中の継続調査の申出がありました。 お諮りします。 委員長から申出のとおり,閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤井義明君) 御異議なしと認めます。よって,委員長から申出のとおり,閉会中の継続調査に付することに決定をいたしました。 以上で今期定例会の議事は全て終了しました。 去る9月3日から本日までの27日間にわたり終始熱心な御審議をいただき,予定どおりここに無事閉会を迎えることができました。御協力に対し,厚く御礼申し上げます。 これをもちまして令和2年第6回笠岡市議会定例会を閉会いたします。            午前10時52分 閉会   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。            笠岡市議会 議 長            笠岡市議会副議長            笠岡市議会 議 員            笠岡市議会 議 員...